飽きたらやめる日記

アキストゼネコの専門家

2021/11/04/木

興奮のあまり一睡もできなかった。

布団の中でひたすら目だけ閉じて「無」を目指したけどダメだった。

あきらめて布団から這い出して着替えてごはん。

私が取り逃した睡魔が今夜暴れたらどうしようか。

体調は悪くないけど急に崩れたりしないだろうか。

何しろ一睡もできなかった。

私が10代や20代ならそれもまた良い思い出のひとつにもなろう。

あかんねん、うち来年不惑やねん、もう体力気力が玄界灘ですねん!!!

 

「出たとこ勝負じゃ」というわけで難波へ向かう。

電車は1年2ヶ月、繁華街は1年7ヶ月ぶり。

ライブハウスに行くのは数年ぶりだし、今日の私は一睡もできていない。

安心材料が何一つないうえに、コロナ禍で友人を誘えずボッチ参加。

不安しかないが恋はいつでも初舞台、心の富美男に最敬礼。

とにもかくにも初めての梅田サイファー。

しかも会場はずっと行ってみたかった味園ユニバース

一番心配だったコロナの感染者数は激烈に減っている。

安心材料はないが心をワクワクさせる条件が揃い過ぎている。

テンホーくらい揃っている。ツモ。

 

その後「なんとか大丈夫そう!」と思えたのはスタッフさんが親切だったから。

足どころか腕もろくに動かねぇ、コップに入った飲み物も飲めねぇ(こぼしそうで怖い)、

人体として終わってる器を「イケる気がする」精神のみで運用し、

アホ面さげて「よろしくお願いします!」だけ言う私に、

「大丈夫ですよ!」って言ってくれたの嬉しかった。多謝。

会場に階段しかないと知った時はもはやこれまでかと思ったけど、

スタッフさんが普通の顔で「いけますよ?」みたいな空気だったの頼もしかったな…。

先月問い合わせ電話した時に「車椅子全然イケますよ!」って聞いたから、

てっきりエレベーターがあるのかと思ってたけど、

「車椅子全然(人力で運ぶんで)イケますよ!」だったの熱いな…。

スラムダンクの見開きくらい熱いな…。

スタッフさん達にめちゃデカ感謝を抱いて、私はユニバースの片隅に。

 

ライブ、めちゃくちゃ最高だった。

何が最高かというと最高なところが最高で、筆舌に尽くし難い最の高。

ここに来て私の中の国語辞典が湯葉より薄くなってしまった。

何しろ一睡もしないまま、ただでさえ夢みたいな装飾のユニバースで梅田サイファーを見たわけで。

私のボキャブラリーは湯葉に包まれて小さな寝息を立てている。

おやすみなさい、夢みたいなライブが見れて楽しかった。