飽きたらやめる日記

アキストゼネコの専門家

2022/06/15/水「雨の物語」

日中は布団の中。
暗くなってから起き出してごはん。
野菜スープを作った。

高湿度のせいで車椅子のタイヤがめちゃくちゃうるさい。
車椅子あるある「雨の日はタイヤがめちゃくちゃうるさい」は、
車椅子利用者の視点から言うと深刻につらい。
だって自分が動くたびにうるさい。
静かに動きたい己の意志とは裏腹に、もう本当にめちゃくちゃうるさい。
ギュギャギャギャギャッ!!ギュギャギャギャギャ!!
自宅の中に存在していいタイプの騒音じゃない。
例えるなら雨の日の電車。
電車内の濡れた床、そこに乗り込む電動車椅子
乗客の邪魔にならないように方向転換しつつ隅に移動する電動車椅子
鳴り響くギュギャギャギャギャ!!ギュギャギャギャギャ!!
電車の走行音を上回るボリュームで乗客の耳をジャックするギュギャ音。
あれが自宅のフローリングで鳴る。
静かな静かな雨の日の団地。
カーテンもシーツもTシャツも、布という布すべてしっとりしている。
みんなが冷えた湿気の底に横たわるような午後。
私の車椅子だけがオッパッピーに大騒ぎしている。
そんなの関係ねぇ、ギュギャギャギャギャ!!
そんなの関係ねぇ、ギュギャギャギャギャ!!
どうしてそんなにうるさいの。
どうして私の部屋だけバカみたいな音が響き渡ってんの。
私はちょっと洗面所に行きたかっただけなのに、タイヤが断末魔みたいな音を出す。
何なの。
どうして車椅子乗ってる障害者にこの話を聞かないの。
感動ポルノの気が済んだら、雨の日のタイヤの大騒ぎをどうやり過ごしてるか尋ねてよ。
私は全部あきらめて「あーー!!うるせぇぇーー!!!」って言いながら生活してる。
ギュギャギャギャギャ!!あーー!!うるせぇぇーー!!!ギュギャギャギャギャ!!
車椅子のタイヤと自分が同じくらい騒いでバランスを取る。
誰かが、そんな私を見たら言うだろうね。
「狂ッてる…」ってさ。
窓の外は雨、雨が降ってる。
物語の終りにこんな雨の日、似合いすぎてる。

日記のまとまりがつかなくなったからと、名曲の歌詞を丸々サンプリングする女。
それが私。
イルカ 雨の物語 歌詞 - 歌ネット